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2018年11月26日 (月)

夢の現象学(153):沖縄で見た夢と質的心理学会での人文死生学シンポジウムの巻/「長門詩篇」の構想の巻

■2018年11月25日。早朝。沖縄は名護市の名桜大学前のホテルで見た夢。

 池の傍のコンクリの上で、蜥蜴かあるいは赤ん坊恐竜が、飛ぶハエを捕まえるのを見た。
 一瞬後には、両者ともいない。ハエがマイクロ恐竜に咥えられながら、飛んでいったのかな。
 それまで、夢の中かもしくは半睡状態で考えていた、「長門詩篇」のプランに関係があるような気がするーーと、スマホにはメモ書きしたのだが、内容的には余り関係がないような。
■一昨日から私としては初めての沖縄入りをして、昨日は名桜大学での質的心理学大会に参加し、「精神医学と現象学的心理学から死と他者の形而上学へ(第2報)ーー『人文死生学宣言』の誕生」という長い題のシンポジウムを打った。
 このシンポジウムのことは、「人文死生学研究会番外編」として研究会サイトにも載せておいたから、リンクを貼っておく。3年前の仙台学会での「第一報」よりは盛況だったと思う。学会のリーダー的存在であるやまだようこさんに、指定討論者になってもらった効果もあったのだろう。やまださんと、話題提供者の一人三浦俊彦さんとの、白熱の議論が始まったところで、時間切れになってしまったのは残念だったが。
 懇親会の後、二次会では三浦さんとそのつながりの、一回り若い二人と同席した。
 ひとりは、琉球大で哲学をやっている、吉満さんというデーヴィット・ルイスの訳者として知られた方。もう一人は山下さんという、アカデミシャンでなくゲームソフト開発会社にいるという人。
 当然ながら、話はハルヒシリーズのことになった。イラスト担当のいとうのいじさん(女性)が就職したゲーム会社が、実はエロゲー会社だったという(私としては『涼宮ハルヒの観測』で仕入れたばかりの)裏話も、当然のことのようにみなさん知っていた。
 そのうちこれも当然のように、話は長門論に流れていった。
 ホテルに戻ってベッドにもぐりこんでからも、長門のことを考えていた。いままで「コミュ障の現象学から見た長門有希」だの「長門有希は輪廻転生の夢を見るか」だのといった論説的な記事を書きかけたが、どうも続かない。
 いっそ、長門詩篇としたらどうだろうか。といったことを、夢うつつでも考えていたような気がする。その後、実際に(多分レム睡眠に入って)見た、上記のマイクロ恐竜とハエの夢とは、内容は関係はなさそうなのに、夢うつつから夢へと移行したために、関係があるような気がしたのかもしれない。
 長門詩篇とは、たとえばこんな具合に始まる。
■長門詩篇(1)わたしがこの惑星に舞い降りた夜
 
 銀河の彼方にいたときのことは憶えていない
 わたしがわたしになったのは、白い水の結晶が舞い落ちる夜
 あとからあとから舞い落ちる、この惑星の奇蹟のひとつ
 ーーユキっていうのよーー
 誰かがわたしの中でささやく
 ユキ‥‥ゆき‥‥雪
 この星に有り余る元素から構成されたばかりの舌という器官の上で
 わたしはこの語をころがし
 インストールされたばかりの脳内辞書で変換する。
 雪‥‥ユキ‥‥有希
 この惑星の♀型有機知性体に多い名前
 目立たない方がいい。わたしの任務は観測だから
 これを自分の名前にしよう。

  わたしはおもむろに歩き出す。
 でも、どこへ?
 わたしの任務はこの星での個体識別名涼宮ハルヒの観測のはず。
 暗い公園を見回す。影が近づく。
 背がわたしより頭ふたつ分高い。
 ♂型有機知性体‥‥警戒信号(第3度)がわたしの中で発せられる。
 いえ、こう言ってはいけない。私は有希という人間になったのだから。
 「男が近づく」、と言わなければ。そしてわたしは少女。少女としてのこの場の適切な反応はなに?
 「ネエチャン、風邪引くよオ」
 大きな声が鼓膜を振動させる。警戒信号が第2度に切り変わる。

<続きは家に帰ってから、というより最初から書き直し、「ハルヒ神学vs.長門神学」内の連載としてアップロードします。乞うご期待!>

:

■付記 ハルヒシリーズファンにそっと秘密ネタを教えます‥‥

 下記の『人文死生学宣言』という本の執筆陣には、「消失世界」で涼宮ハルヒと古泉君が進学した高校のモデルとなった学校の先生が加わっています。
 今度会った時にでも、2003年ごろに涼宮ハルヒと古泉一樹という生徒が在籍していなかったか、尋ねてみるつもりです。
 もし在籍していたら、この現実世界とは「消失世界」であり、長門有希は世界を改変したのではなく元に戻したのであり、ハルヒの力によって宇宙人製有機アンドロイドにされていた自分を、元の人間に戻したのだという、「長門戻った説」(三浦、2018、p.161)が正しいことになるのです!?
●●●『人文死生学宣言:私の死の謎』(渡辺恒夫・三浦俊彦・新山喜嗣/編、春秋社、2017)好評発売中●●●

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