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2018年11月13日 (火)

夢の現象学(151):またしてもハルヒ、というか長門物語に関係ある夢の巻

■2018年11月12日。

 夢を見た。スマホに打ち込もうとした時にはすでに、きわめてぼんやりしてしまっていた。
それでも、メモには10行ほど残っているので、それを手掛かりにして再構成してみる。
 「長門ss一人称語り」
とまず、メモにはある。
 これは、昨夜遅くまで、涼宮ハルヒシリーズのキャラで情報統合思念体によって地上に送り込まれた対人接触用人型端末である長門有希の一人称語りの形式をとった二次創作(=ss)を、インターネット上で読みふけっていたことに関係がある。
 つまり、長門ss一人称語りを読んでいたという夢だったのだ。次に、
 「兄が一人暮らし」
 後で出てくるように、この夢の中では兄がマンションで一人暮らしをしていることになっている(事実ではない)。これは、長門がマンションに一人暮らしをしていることと符合する。
 「母がオカズを持っていくのに同行」
 昨夜読みふけった長門ssでは、長門有希は雪の舞う日に無人の公園に出現して以来、北高に入学してハルヒやキョンたちと文芸部室でまみえるまでの3年間を、マンションの一室でどうやって過ごしていたかが、長門の一人称で語られている。数か月早く送られて同じマンションの別のフロアに住んでいた朝倉涼子から「人間の食べ物」を振る舞われ、料理を習ったりしていたのだ:。関係がありそうではないか。
 ちなみに母は故人。
  「高知仁井田あたりの夢でよく出てくる道
 バスを降りて母が道なき道を指し示す。「ここから行くと近い」と言いながら」
 高知大学に勤めていた頃、仁井田という海に近い辺鄙な地にある公務員宿舎に住んでいた。そのあたりの地形が時々、ゆがめられた形で夢に出てくる。
 「兄のマンションに着く。
 その部屋で、母と、持参のお赤飯を食べる。
 極めてぼんやりした夢」
■と、メモ書きの最後に書いたように、ほんとにぼんやりした夢で、ブログに載せる価値もないかもしれない。
 けれども、長門の物語(ss:二次創作)をインターネット上で読んでいたという夢の設定が珍しいから、載せておく。
 寝るまえに読みふけっていたという長門ssとは、「機械知性体たちの輪舞曲」(作、輪舞の人)というもので、2007年から連載が続いている、驚くべき力作だ。
 第一回の「わたしが生まれた日」は、『涼宮ハルヒの憤慨』に出てきた、文芸部機関誌掲載の長門の幻想ホラー「無題」(鬼気迫る傑作!)を下敷きに、雪の舞う公園で生み出され、自分に「ゆき」と名づけることで情報統合思念体から分離して個体性を獲得し、住居として指定されていた高級マンションの7階にたどり着くまでの彼女の心象風景を描き出している。以降、連載は20回を超える。3年後の北高入学の日のクラスでの自己紹介のトンデモぶり。ただ一人の文芸部員として窓辺で読書しながらハルヒとキョンを待つ日々(画像は文芸部室で読書する長門有希)。朝倉涼子との不和と戦闘。SOS団の活動の中で目覚める感情、それがキョンへの恋心とハルヒへの嫉妬心の芽生えとなってゆき、12月18日の世界改変へと抗いようもなく流されてゆく。

 まさに私の読みたかった、長門一人称物語だ。

Nagatoyuki_bungeibu

 彼女の対人コミュニケーション機能未設定の意義についても同感した。できあいの社交性のコピーではなく、ゼロから自力で次第しだいに開発することこそが、他の同様の人型端末には無い、自分に与えられた唯一独自の使命なのだった。
 ここで、来年3月に『質的心理学研究』に掲載予定の拙論(「コミュ障の批判的ナラティヴ現象学」)に引き付けていうと
 <この項未完>
■付記 ハルヒシリーズファンにそっと秘密ネタを教えます‥‥
 下記の『人文死生学宣言』という本の執筆陣には、「消失世界」で涼宮ハルヒと古泉君が進学した高校のモデルとなった学校の先生が加わっています。
 今度会った時にでも、2003年ごろに涼宮ハルヒと古泉一樹という生徒が在籍していなかったか、尋ねてみるつもりです。
 もし在籍していたら、この現実世界とは「消失世界」であり、長門有希は世界を改変したのではなく元に戻したのであり、ハルヒの力によって宇宙人製有機アンドロイドにされていた自分を、元の人間に戻したのだという、「長門戻った説」(三浦、2018、p.161)が正しいことになるのです!?
●●●『人文死生学宣言:私の死の謎』(渡辺恒夫・三浦俊彦・新山喜嗣/編、春秋社、2017)好評発売中●●●
 
 

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