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2017年6月 7日 (水)

夢の現象学(122):警官の顔が7年前にテレビで見た白人の顔だった夢ほか、夢4題の巻

■2017年5月28日(日)早朝6時。
 夢を見た。どこかから大学に(T大学か?)戻ってきたところだった。何か事故に巻き込まれて戻って来たらしいがもう思い出せない。その事故について、まず職員組合が、次に警察が、色々事情を訊いたり世話を焼いたりしに来た。ともあれ、まず警察ということになった。
 どこか見たことのある顔の、西洋人ぽい(というより西洋人そのものの顔の)警察官に、色々訊かれて、これからも相談に乗る、と言われた。
 次に外出し、記憶がはっきりしないが、何か平屋建て木造で昔の剣道場みたいな研究室(実在の研究室の面影はない)に戻ると、組合の女性と先ほどの警察官がもう来ていて、自分が先だと言い争っている。これからが思いやられるなと思いながら、二人に、約束だから組合の方を先にしますと言って、警察官にはひとまず引き取ってもらう。組合と付き合うと、今後も組合員としての活動を強要されるのではと憂鬱になるが、仕方がない。
 組合の人と話していると、電気が切れたらしい。外に出ると、壁を伝っているコードが切れてぶら下がっている。組合関係者の何人かが集まってきている。その中に、アホウドリ研究者のHさんもいて、「こうする」と言って、やおらハンダ付け道具一式を取り出す(針金状のハンダの印象が鮮やか)。そして、たちまちコードをつなげてしまう。
 「そのハンダ道具はいつも持ち歩いているの?」とHさんに言いながら、トレードマークであるジーンズ上下の大きなポケットをみる。何と答えたかは憶えていない。
 そのうち目が醒める。
■あの西洋人顔の警察官は、どこか見たことがある顔だと、かなり考えて(2,30分くらいか)、ようやく思い出した。6~7年前にテレビで見たことのある顔だった。オーストラリアのどこかの街を取材している番組で、男性レポーターを映していたところ、現地の人が隣に割り込んで画面に映る悪戯をされた。そんな悪戯をするにしては少しも面白みのない能面みたいな顔だったが。間違いなく、その顔だったのだ。
  以前も、夢に出てきた登場人物が、日頃時々行くスポーツクラブの受付の男の顔を借りていたことがあった。その時は目覚めてすぐ、それと分かった。今度の夢は思い出すまで時間がかかった。思い当てたのが奇跡かもしれない。あるいは西洋人の顔だから、思い当てることができたのだろう。
 夢の登場人物の見知らぬ顔の出所は、たいていは、こういった、行きずりに街中やテレビ画面で見かけた顔なのかもしれない。けれどなぜ警官が西洋人顔なのか。それこそレム睡眠時のPGO波がランダムに記憶を刺激して飛び出した心像を、ストーリーに適当に当てはめただけなのか。
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■2017年6月4日(日)
 朝7時。目ざめて夢を二つ見たと思い、メモをする。
 第一の夢では、Sさんの3冊ある小説のどれかを再読したい、と思っていた。どれか一冊が、「私も書きたかったのだが、彼が書いてくれているから、まあいいや」と思わせる小説だった。けれども、目が醒めてから(あるいはまだ夢の中だったかもしれないが)思い返すと、そのような小説はないと気づいたのだった。
 第二の夢では、何かの研究会が終ったところだった。屋根のない屋上のようなコンクリートの床の上に、やはりコンクリート製で将棋の駒を立てたような形状の、3メートルはあろうかという奇妙な物体が立っている(図略)。
 その表面のやや上部に正方形の小区画があり、真ん中に鍵穴があり、鍵が差し込んだままになっている。
 会が終ったのだからと、電源が切れているか鍵をひねって確かめた。切れていなかった。Aさん(会の幹事)らしくない、と思う。ひねって確かに切れたので鍵を抜いたが、どこにしまったものか迷う。
 するとBさん(K大のOG)が、そこの事務員みたいな様子で現れて(前からいたのかもしれないが)、「鍵は(皆さん)その辺に隠しているみたいですわ」と言うので、コンクリートの物体の根元の辺りに置いて土と落ち葉を被せて隠した。
 自分の個人ロッカーの鍵も掛けて抜いたが、これは自分で持っていることにした。
 この辺で目が醒めた。
■「書きたかった小説」のことを考えると決まって連想されるのが、川に面した、生垣に花咲き乱れる家に**て棲んでいる夢だ。同時に、同じ夢の別の場面かそれとも同系列の別の夢か分からぬ情景が、断片的に次々と浮かんでくる。
 ‥‥というのが、これも夢の中だったのかそれとも覚醒時の半睡思考だったのかは分からない。
 ただし、今、はっきりした現実世界(午後2時だから当然だが)の中で思い起こすと、そもそも夢の中で思っていたような書きたい小説など、いまさらないと気がつく。書きたい・書くべき論文ならあって、一昨日はコミュ障論の序文を、ほぼ書き上げたところだった。
■2017年6月5日(月)。朝8時。電車のホームにいた。人でいっぱいだった(覚醒後に思うと目蒲線みたいだった)。いつもは12分間隔なのに、それより早く電車がすぐ来た。小中学生で満員の、1~2両の短い編成の貸切臨時電車だった。電車は、発車したかと思う間もなく、戻ってきた。運転手が何か怒っている。貸切はやめるらしい。そこで私は乗車したような気がする。
 次に記憶の空白が太あるようだ。とにかく、先刻の電車の駅は、海岸から市内に行く途中の駅だということになっていた。私は今度は徒歩で海岸地帯から市内を目指して歩いていた。
 その前のことは思い出せないが、夢の中では恐らく、この地域はユング派が支配していることになっていた。
 歩くにつれて、ひどく荒涼とした風景が展開してくる。褐色の荒れ地には人影ばかりか一本の草木もない。しかも市内に当たるはずの北方の地平には、険しい褐色の山容が迫っている。市街地はその向こうになっているのだろうか。
 しばらく歩くと、先ほどの駅に出た。駅のなかの飲食店は、なじみだということになっていて、入る。注文する段になって、やはりなじみ(?)のウェイトレスと、ジャンケンをしなければならなくなった。**‥‥。この辺で目が醒めた。
■臨時電車というのは、その日、珍しく昼前にC駅から帰る途中で、いつもの終点行ではない動物公園行の電車が、たった3分間隔で来たのに乗った経験が、影響しているようだ。
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■池の鯉を見て思い出した海の巨大鯉は夢だったらしいと気づく
 2017年6月7日(水)。昨日の夕方、公園の池の畔を散歩していて、コイが泳いでいるのを見ているうちに、海岸を泳ぐ巨大なコイの映像が呼び起こされた。金魚を大きな水槽で飼うと大きくなるように、コイも海で育てば際限なく大きくなるのだろうな、と思ったっけ。
 ところが、どこでそんな海で泳ぐ鯉を見たかが思い出せない。そのうち、多分、夕べの夢だったかもしれないと気付いた。昨日(6月6日)の朝については、何もメモ書きが残っていないので、目覚めてすぐ思い出せる夢は見なかったのかもしれないが、ひょっとして海で泳ぐ大鯉の夢は、それ以前の、第一回とか第二回目とかのレム期で見て、そのまま永久に忘却の彼方に去るところが、池の鯉を見て奇跡的に甦ったのかもしれない。
 海の波の中を泳ぐ巨鯉の映像が、いまもなお鮮明に思い浮かんでくる。
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