夢の現象学(121):10日後ばかりか3年後にタイムトラベルした夢
■2017年5月18日。明け方に見た夢。
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+++【ブログの主の関連する新刊】『夢の現象学・入門』(渡辺恒夫著、講談社新書メチエ、2016年7月刊)+++
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■2017年5月18日。明け方に見た夢。
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■2017年4月5日(水)。
図書館にて。12時過ぎ。今朝方の夢の断片を思い出しかけた、と思ったら、そこからの連想で、JRの線路を下に見ながら坂を上り、蔦蔓などの緑豊かな金網を通じて線路を眺望している風景が甦ってきた。
それは、7年ほど前、学会で水戸を訪れた際の翌日の午前中に、市内を歩き回った時の風景だと、気がついた。
夢の想起は別の夢の想起を引き寄せるが、現実の回想をも引き寄せるのだ。
■2017年5月5日(金)。
最初の方は憶えていない。大きな駅の駅前にいた。千葉らしい(風景に似たところはなかったが、なぜか夢の中ではそう確信していた)。緑濃い木立の広場だった。が、目的の駅前広場とは反対側に降りてしまったらし。いつものことだが、焦っていた。
次の場面では、全く別の話になっていた。誰かに教えているのだった。
”Once upon, you should hear”を、「いい?よっく聞きなさい」と訳すのだよ、と誰かに教えていた。これは昔話の冒頭の決まり文句なのだった。
この、英語については連想がある。ドイツ語でだが、昔話の始めの決まり文句というのを読んだのだった。ラジオ講座か、図書館の本でか。あとで確かめておこう。
ドイツ語のことが英語になっていた原因。まだ夢に出てくるほどにはドイツ語には習熟していない、ということか。(午前十時。祖師谷駅前喫茶にて)。
今、調べたところ、NHKラジオ講座に、「昔話の出だしは、Es war einmal ...(昔々)という形式が典型的に使われます」とあった。
それにしても、英語での昔話の出だしは、”Once upon a time, ...”のはずだった。"you should hear” なんて付いたらくどくなり過ぎではないか。こうでも言いたくなった、ガヤガヤとしたなかでスピーチをせざるをえなくなって、「いい?よっく聞きなさい」と言いたくなった、昨年のある会合での記憶が甦る。
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渡辺 恒夫: 夢の現象学・入門 (講談社選書メチエ)
2016年7月刊
渡辺 恒夫: フッサール心理学宣言 他者の自明性がひび割れる時代に
講談社、2013年刊
渡辺 恒夫: 人はなぜ夢を見るのか―夢科学四千年の問いと答え (DOJIN選書33)
化学同人、2010年5月刊
渡辺 恒夫: 他者問題で解く心の科学史 (心の科学のための哲学入門)
北大路書房、2014
渡辺 恒夫: トランス・ジェンダーの文化―異世界へ越境する知
勁草書房、1989年
ドルフ コーンスタム: 子どもの自我体験: ヨーロッパ人における自伝的記憶
渡辺恒夫・高石恭子(共訳)、金子書房、2016年2月刊