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2017年5月 6日 (土)

夢の現象学(120):夢の想起が別の夢でなく現実の回想を引き寄せたの巻/ドイツ語の昔話の出だしが夢では英語になっていたの巻

■2017年4月5日(水)。

図書館にて。12時過ぎ。今朝方の夢の断片を思い出しかけた、と思ったら、そこからの連想で、JRの線路を下に見ながら坂を上り、蔦蔓などの緑豊かな金網を通じて線路を眺望している風景が甦ってきた。

 それは、7年ほど前、学会で水戸を訪れた際の翌日の午前中に、市内を歩き回った時の風景だと、気がついた。

 夢の想起は別の夢の想起を引き寄せるが、現実の回想をも引き寄せるのだ。

■2017年5月5日(金)。

 最初の方は憶えていない。大きな駅の駅前にいた。千葉らしい(風景に似たところはなかったが、なぜか夢の中ではそう確信していた)。緑濃い木立の広場だった。が、目的の駅前広場とは反対側に降りてしまったらし。いつものことだが、焦っていた。

 次の場面では、全く別の話になっていた。誰かに教えているのだった。

 ”Once upon, you should hear”を、「いい?よっく聞きなさい」と訳すのだよ、と誰かに教えていた。これは昔話の冒頭の決まり文句なのだった。

 この、英語については連想がある。ドイツ語でだが、昔話の始めの決まり文句というのを読んだのだった。ラジオ講座か、図書館の本でか。あとで確かめておこう。

 ドイツ語のことが英語になっていた原因。まだ夢に出てくるほどにはドイツ語には習熟していない、ということか。(午前十時。祖師谷駅前喫茶にて)。

 今、調べたところ、NHKラジオ講座に、「昔話の出だしは、Es war einmal ...(昔々)という形式が典型的に使われます」とあった。

 それにしても、英語での昔話の出だしは、”Once upon a time, ...”のはずだった。"you should hear” なんて付いたらくどくなり過ぎではないか。こうでも言いたくなった、ガヤガヤとしたなかでスピーチをせざるをえなくなって、「いい?よっく聞きなさい」と言いたくなった、昨年のある会合での記憶が甦る。

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コメント

いつもブログ拝見させて頂いております。素晴らしい夢を見ているようでとても羨ましい限りです。
先生は今年度から教授を退任し、セカンドライフを送られていると思います。一体どのようなご趣味や生きがいをお持ちでしょうか。私ももうすぐ仕事をやめる身なので参考にさせていただきたい限りでございます。

コメント有難うございます。
 気づくのが遅く、返事が遅れて申し訳ありません。
 素晴しい夢などと‥‥。昔に比べれば、内容的な貧困化は否めません。
 定年後の趣味や生きがいと言っても、私のが参考になりますかどうか。
 基本的には、今までやってきた学問を続けるだけですから。
 ただし、今までは、学生を巻き込んでのラボでの実験や調査が中心だったのが、ラボもなくなったので、脳内実験室が中心になるということでしょうか。
 それと、さすがに時間が出来たので、自身の教養の原点に回帰しつつあるようです。教養の原点とは、小6の時に文庫本6冊からなる『レ・ミゼラブル』(ユゴ―作)を読破したのを皮切りに、中学高でのめりこんだヨーロッパ文学の世界です。特に、中3で読んだシャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』と、アンデルセン原作鴎外訳の『即興詩人』、そして高1の時、国語の教科書で読んだ、新声社の匿名の訳者(鴎外ともその妹の小金井喜味子とも言われる)によるゲーテの『ミニヨンの歌』には、並みの感動の域を超えて、完全なる陶酔状態へと拉し去られたものでした。
 そういうわけで、学問上の必要から学習を再開したドイツ語を生かして、ゲーテの詩の中で最も短い『旅人の夜の歌』を暗唱することを目指しています。また、ヨーロッパ芸術の粋として憧憬していながら、学生の分際では近付きがたかったオペラにも興味を持っています。元々、ワーグナーの『ニーベルンゲンの指輪』4部作をバイロイトで観るという夢があったのですが、健康状態に難があって海外旅行が無理になったので、やはり夢に終わりそうです。
 とにかく、中学生の頃の趣味に戻ったということですね。勝手な事ばかりで済みません。

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