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2017年3月の記事

2017年3月 4日 (土)

夢の現象学(118):夢4題(夢の中で意識がとんだ、等)の巻

■またしてもキーワード式夢想起法の失敗の巻。2017年1月16日(月)。早朝、目が醒めて次のキーワードをスマホに打ち込んでまた眠った。

マイノリティ/火事/放火/ゴムボール

 明治大出講の日であり、昼食に入った神保町三省堂書店2階のレストランで、思い出して書き始めた。

 マイノリティ‥‥何やら、マイノリティの集会にいたような気がする。マイノリティとはLGBTのことらしい。会場のあちこちで人が群れている(多くは横になっていた?)、色彩豊かな光景が思い浮かぶだけで、ストーリーは思い出せない。

 火事‥‥その会場で火事が起きたということだろうか。

 放火‥‥放火らしい、ということだろうか。何も思い浮かばない。

 ゴムボール‥‥火事で焼けた跡から、ボールが二つ出てきた場面だけを、覚えている。ひとつはやや大きめのゴムボールで、もう一つは小さい。この二つのボールだけが、記憶に留まっている。

 そして、今、書きながら、昨夜NHKテレビ「ダーウィンが来た」を見ていて出てきた、(日本最大の恐竜だという)タンバリュウの卵のCG映像が思い出されてきた。やはり、前夜の記憶が取り込まれているようだ。

 その他には、ストーリーが何も甦らないのには参った。スマホに打ち込むキーワード式夢想起法は、最近はほとんど役に立っていない。

 何よりも、こんなつまらない夢記録ばかりだと、誰も読んでくれない。

■学生の頃住んでいたアパートの部屋が実験室になっていたの巻。2月17日(金)。早朝6時。あまり寒くなかったので直接ノートに記入。

 京都は松ヶ崎のアパートに住んでいるのだった。けれども現実に大学生の頃に住んでいたような学生用安アパートではなく、二階の住居が研究室や実験室を備えているのだった。

 そこを引き払うということになっていて、何人かの学生が手伝いに来ていた。中には、無関係だったNさん(現象学者)の顔もいたような。突然、チャイムがなった。誰か来たようだったが、出入り口から三つほど続いた部屋の一番奥にいたので、すぐには出られない。「インターフォンはどこ?」と言って探したが、見つからないので、そのままにしておく。

 床の上は水で汚れている。外から履いてきたサンダルで先ほど歩いたから、痕が残っているのだった。生のキャベツなども落ちている。ひどく散らかっているのだ。それを今日中に片づけねばならないのだった。

 部屋を抜けてようやく出入り口まで行き、ドアを開ける。すると、ちょうど、「長島さん」が偶々来たのだった。先刻チャイムを鳴らした人ではなく、たった今来たらしい。入り口近くに置いてあった、何やら脳波計の一部らしく古い装置を見て、「シェラザード」がここにあったはずだが」といったことを言う。貸していたので取りにきたらしい。「(この装置は)学生に任せていたから知りませんでした」といった返答をする。「シェラザード」はCDかDVDらしい。そのうち目が醒めた。

 「長島さん」には顔も見たことがなければ名も心当たりがない。けれど、夢の中では、学生の卒研を指導しに来ているスタッフのうちの一人だろう、と憶測していた。名は「長島昭三」だったかな、等と考えていたような。目覚めてしばらくして、昨年の都知事選に立候補が一時とりざたされていた民進党の議員だったと思い当たった。

 この、二階の出入り口に近い部屋が実験室になっていて、奥の部屋に寝泊まりしている、というアパートは、今まで何度も夢に出てきた。京大教養部を背後に建っていたこともあった。松ヶ崎のアパートがそうなっている、という夢は、初めてかもしれない。

■変身の夢の巻。2月26日(日)。朝7時半。

 高校のようなところにいた。アジア系の留学生が多い(妻のボランティア活動の話の影響か)。私は長編叙事詩になって、ソフトボールをやっていた。チームでいちばん下手ということになっていたが、ひどい悪球でも振ってヒットにするわ、センターにいてボールが飛んでくるたびに何度も素手でキャッチするわしていた。人数が足らず、三角ベースでやっていたようだった。

 最後の方で、ボールをこぼしたと思ったら脇の下(?)辺にかかえこんでいたので、握り直して手を上げて見せた。その際の、小さなゴムボールの感触が残った。色も白ではなく、飴色をしていたような。他には、地面に一度落としたのを素早く取り上げたので、審判に見つからず、アウトにしてくれたこともあったような。

 最後の方では、もう休暇に入っている筈なのに、何かのために待機すべく登校しているグループに入っていた。この辺から長編叙事詩から離れて、客観的に物語進行を見守るだけになっていたような。とにかく、このような変身夢は珍しい。

■夢の中で意識がとんだの巻。3月4日(土)。

 明け方。「意識がとぶ」夢を見た。

 最初の方はすでに思い出せない。「喫煙所」のような場所にいた。何人かがいた。研究会の同じ世話人のMさんもいたようだった。他には女性が一人混じっていた。

 私はタバコを加え、マッチ(もしくはライター)を擦ろうとしていた。次の瞬間、タバコをすでに吸っており、しかも三分の一ぐらいの長さに減っていた。その間の意識がとんだのだと分かった。

 意識がとぶ原因としては、脳梗塞発作の前兆かも知れない、などと考えているうちに目が醒めた。

 喫煙は40年前に止めたのに、なんでまたこんな夢を見たのだろうか。連想すれば、「喫煙所」は、毎朝横目で通る、デパート傍の喫煙所。マッチを擦る仕草は、二週間に一度、世田谷の家で仏壇に線香をあげる時の仕草。等などから来ると分かる。Mさんは、最近も意見が合わずにメールのやり取りをした。意識がとぶ話は、数日前の新聞の健康欄に、アルツハイマーでは海馬の機能が悪くなって、記憶がとぶことがある、といった話が載っていたと憶えている。だから、個々の要素は、この一週間の間の見聞に由来しているかも知れない。

 けれども、マッチを擦る直前からタバコが三分の一になるまでの間の意識がとぶという設定は、覚醒時の意識では決して思いつかない、奇想天外な発想だ。夢の造化の妙に、ただ驚くばかりである。

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