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2016年11月18日 (金)

夢の現象学(110):地震の夢から醒めて現実の地震の影響を確認したと思ったらそれも夢だったの巻

■11月2日 明け方、夢を見た。屋外か体育館のような広い屋内にいた。前の方は憶えていないが、とにかく、地震が起きたのだった。小刻みの縦揺れだった。
 こんな広い場所でも感じるのだから、かなり強いのだろう、と思った。
 そして、目が醒めた。
 夢の中の地震は、現実の地震の体感が原因で生じたのかもしれないと考えた。事実、そのように確認できた。N教授がいて、何か話していたが、地震は現実に起こったのだということだった。
 そして次に、本当に目が醒めた。
 目覚めた直後は、地震の夢の原因が現実の地震であることを、ほぼ確信していた。さらに確かめるべく、ベットの脇のスマホを取り、地震情報をチェックした。
 ない。地震は現実には起こっていなかったのだ。
 地震の夢の原因が現実の地震の体感にあることを確認したと思ったら、それも夢だった、というオチだった。
■考察すると‥‥
 N教授は、前日の家族との会話の中に出てきた。また、小刻みの縦揺れ地震は、一週間ほど前にあったと記憶している。前日と一週間前が、記憶が夢に取り込まれるピークだという、ニールセンの実験結果に、概ね合ってはいるのだが。
 それにしても、外部刺激が夢にそのまま取り込まれることは、滅多にないことなのだ。それは、偶々前日読んだ、"Dreaming and the brain: from phenomenology to neurophysiology", by Y. Nir & G. Tononi (Trends in Cognitive Sciences, Vol 14(2): 88-100), p.95, にもある通りだ。
 というか、「偶々」ではなく、まさに前日読んだ説を確認するような夢を、わざわざ見たような気がするのだが。 
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