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2016年9月14日 (水)

フッサール心理学(39)/夢の現象学(107):『心の科学史』(高橋澪子、講談社学術文庫)が発売されたの巻/夢2題の巻

■『心の科学史』(高橋澪子著、講談社学術文庫)が発売になった。

 1999年に東北大学出版会から、5000円の定価で出て以後、絶版になっていたが、今回、廉価の文庫版で復刊されたもの。
本来、主観的な筈の「こころ」を、客観性を格率とする科学の対象とすることのパラドックスを、歴史的に遡って描き出している。
 私もこの復刊にはいささか微力をお貸ししており、僭越にも「解説」まで書かせて戴いているので、我がことのように今回の出版は嬉しい。
 中規模以上の本屋なら平積みで売っているので、ぜひ手に取ってみて下さい。
■9月6日。夢を見た。
 書いているのは昼ごろ。最初の方は例によって思い出せない。
 ウミウシのように柔らかくて大きな虫がいた。
 鞄に入れて(あるいは鞄に勝手に入って行ったのか)、ギューと押し潰そうとした。体液で汚れるが仕方がない。
 ところが、潰れない。
 そこで、手近の紙袋に入れ、さらに上からポリ袋を被せた。
 すると「ウミウシ」は動きだし、なぜか知性を発揮し出し、沖仲士(?)の一団に交じって仕事を始めた。
 この辺りで目が醒めた。ウミウシと沖仲士の集団の間にやり取りがあったような気がするが、思い出せない。
 
 連想してみよう。ウミウシで思い出すのは、前夜、シーツの上を歩く黒い虫がいたこと。最初、蜘蛛かと思い、掌に入れて外に捨てようとしたが、よく見ると蜘蛛ではない。そこで、潰したのだったが、シーツに黒い染みが出来て、こすっても取れなくなった。
 この経験が、「ウミウシ様」を潰そうとする場面に取り入れらているようだ。
 が、どうしてそんな小さな黒い虫が巨大化して知性を持ち、コトバまでしゃべり、ポリ袋に入ったまま沖仲士になぞなってしまったのだろうか。
 沖仲士といえば、以前よんだ『生きるのが面倒くさい人』に、アメリカの沖仲士の哲学者と言われる人の話が出てきたことが連想される。
 この哲学者の話が出てくる本は、これで三冊目で、またか、と思ってしまったが、本自体は面白かったので、アマゾンブックレヴューに出しておいた。
 だから、いつ読んだか調べられる。ブックレヴュー投稿は8月26日だ。
 すると、10日前、ということになり、ニールセンの、夢に現実にあったことの記憶が出てくるピークが、前夜のことと一週間前のこと、という説とは少しばかりずれてしまうのだが。
■9月13日。夢を見た。
 嵐の日だった。高知らしい町に住んでいた(実際は28年以上前のこと)。
 帰宅しようと乗換駅まで来たが、電車が来そうにない。一つ前の駅になぜかいることになっている家族に電話しようかな、と考えていた。
 駅周辺は水が流れていて、海水浴らしき人たちがいる。河口なのかもしれない。二人くらいずつで並んで、水に浸かって座っているのだった(ほとんど若い人で、それも女性が多い)。
 私はなぜか、グラスに水を汲み、飲もうとした。見ると、グラスの中に小さなメダカが何匹か泳いでいる。こんなのを飲むのは体に悪いかもしれない。インターネットで調べることにした(結果は分からない)。
 そのうち意外にも、電車が来た。ホームには誰もいなかったので、徐行したまま通り過ぎてゆく。私はいそいで飛び乗って、(ドアが閉まったままの)車体の外側にしがみ付いた。
  この危険行為は連想がある。30歳で高知大学に就職したころ、まだ京都に生活の拠点を残していて、時々フェリーで往復していたものだった(四国大橋ができるずっと以前の頃)。
 ある時、大阪南港の乗り場に着くと、もうフェリーが埠頭との連絡橋を上げて、動き始めようとしているではないか。私は、エイッとばかり、甲板の手すりに跳び付き、係員の人たちが叫ぶのも構わず、体を持ち上げて、フェリーに無事、転げ込んだものだった。
 すると、高知が舞台になったついでに、高知に関係のある記憶が、もちろんそのままではなく、体験の「構造」が、夢に取り入れらた、ということなのだろうか。
 前の夢でもそうだが、記憶がそのまま出てくるのではなく、元になった体験の「構造」が、夢に取り入れられるのかもしれない。
+++【お願いェブサイトにも著作権があります。引用の際はこのウェブの著者名:渡辺恒夫を明記の上、このURL名も必ず併記して下さい。+++

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