« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月の記事

2016年8月26日 (金)

夢の現象学(106):前日見た「シン・ゴジラ」と状況が類似した夢の巻/FM東京の番組収録で台風の中を自由が丘まで行ったの巻

■8月20日(土)夢を見た。

 夢の前半では、何かの学会か研究会に出席していた。
 次の場面では、会から帰る時に、二人の人物と一緒になった。かれらは、「あの時会いましたね」と言う。私の方はよく覚えていない。
 後半では場面が全く違っていて、どこかの室内にいるのだったが、ドアの向こうから、何か大きな動物のようなモノが、ドアを押してくるのだった。そのうちどうやら巨大な犬だと分かってきた。レター入れのようなスリットから、鼻先が時々のぞく。だんだん、スリットの割れ目が拡がってくる。
 室内には、他にひとり相談相手がいたようで、食べ物をやって手なずけよう、ということにななった。鼻先にポテトチップを突き出してみる。食べる。
 そんなことをくりかえしているうちに、鼻先全体が出てくる。食べ物を突き出した拍子に、指ごと噛まれてしまった。「いたたた‥‥」でも、本気で噛んだわけでもないらしく、血も出ていない。
 そんなことをやっているうちに、目が醒めた。
■ドアの外の巨大な犬は、前日に見た「シン・ゴジラ」の最初の方で、東京湾トンネルの上部から水蒸気が噴出していて、対策会議で主人公らしき人物が「巨大な未知の生物がいると推定します」と発言している場面を連想させる。
 こうして記録してみると、前日の出来事が、エピソード記憶としてそのまま夢に取り入れられるのではなく、状況の類似として取り入れられているのが分かる。
■今週初め(22日)には、FM東京の番組収録で、自由が丘の近くのシャララカンパニーという制作会社のスタジオに行った。ちょうど台風の日だったが、なんとか辿りつけた。
スタジオは大井町線で自由が丘の一つ向こうの九品仏駅の近くにあった。そばに浄土寺という、大きな寺があった。こんな大きなお寺がこんなところにあったとは知らなかった。池上本門寺なら、小さい頃、母に連れられて、法話を聴きに何度か行ったことを、ぼんやりと覚えているのだが。
 番組は土曜夕方5時からの「ピートのふしぎなガレージ」といって、主人公の新一青年が、眠りについて三人の専門家に話を聞くという設定だという。もちろん私の話は夢についてである。新一を演じる若い俳優が、たいへん感じが良く、おかげでリラックスして話ができた。
 9月3日放送だそうである。
+++【お願いェブサイトにも著作権があります。引用の際はこのウェブの著者名:渡辺恒夫を明記の上、このURL名も必ず併記して下さい。+++

2016年8月10日 (水)

夢の現象学(105):煙突工事現場の恐怖の正体と楳図かずおのマンガキャラの巻

■2016年8月8日(月)。朝10 時。一日たった昨朝の夢を、メモを頼りに書いている。

 煙突が二本、次々に建てられている、どこかわからぬ工事現場のようなところにいた。東邦大の正門を入ったところの(そこも工事中だが)光景に似ていた。
 そのうち、二本目の煙突の工事現場(の地下z?)から、次々に人が恐怖の形相で逃げ出してくる。次々といっても、まず一人が叫びながら、次に間をおいて二人目が、という感じだ。逃げ出して来る人は、マンガのキャラみたいな姿をしていた。
 こんなただならぬ恐怖の源を突き止めんものと、4人のサムライ(決死隊?)が選ばれて、二本目煙突の工事現場に突入した。私もその一人だ。他に、仏像めいた姿かたちのロボット(?)がいた。
 工事現場の地下で、その仏像ロボットが、ボゴボゴにやられる、信じがたい光景を目にした。金髪少年が(楳図かずお『わたしは真悟』に出てくるイギリス人暴走族に似ている)、頭を低くして仏像ロボットに頭突き攻撃を繰り出している。頭頂部に鋭い針が埋め込まれていて、それで相手の額を突くのだ、と分かった。
 けれども、これが恐怖の正体だとしたら、いささかあっけない。‥‥そのうち目が醒めた。
■楳図かずお『わたしは真悟』の心打つラスト
 ひと月ほど前、神田猿楽町にある明治大学米澤嘉信記念館で、楳図かずお『わたしは真悟』を見つけて、ところどころ欠番があるがともあれ全巻を通読した。1978年の連載当時は飛び飛びにしか読んでいなかったので、こうして全巻を読み通して見て、あらためて感慨がわきあがってくる。
 特に、最終巻では、意識を持った産業用ロボットが、ボロボロになって「死ぬ」直前に、悟とまりんの二人が、「子どものままで永遠に遊んでいる」幻影を見る。ここにこそ、楳図かずおという、戦後日本の生み出した稀代の芸術家の、生と創作の秘密がある。永遠の子どもとして遊び続けること。
 そういえば、確か1993年ごろ、青土社系のいまは亡き雑誌『イマーゴ』に、「逆行する性分化ーー楳図かずおの秘密」というエッセイを載せたことがあった。いまは手元にないが、そのうち、PDF版を作って、このブログからダウンロードできるようにしておこう。
<未完>
+++【お願いェブサイトにも著作権があります。引用の際はこのウェブの著者名:渡辺恒夫を明記の上、このURL名も必ず併記して下さい。+++

2016年8月 3日 (水)

夢の現象学(104):1週前と前日の記憶が混ざった夢を見たの巻

■2016年7月31日(日) 朝7時。夢を見た。デパートの上階にある放送局で、ラジオの生番組に出演していた。

 パーソナリティの女性が、最近は託児所を色んな所に作る動きがある、といったことを話していた。
 そのうちコマーシャルになった。ADみたいな女性が、今のうちにトイレに行って来ていいですという。それほど行きたくなかったが、行くことにした。男子トイレは、便器がなくて壁に向かってするだけの、簡単なものだった。
 戻ってみると、もうコマーシャルが終っていて、パーソナリティが私に質問していて、間が少し延びてしまっていた。私は慌ててマイクを受け取ると、「高校に託児所って、生徒の子どもを預かるんですか」とか、わざと頓珍漢なことを言ってやった。
 そのうち、目が醒めた。
■ラジオの生出演は、実際に8日前のFM横浜での生出演から来ている。
 実際にも放送局はランドマークタワーの上階にあった。
 ADの女性(バイトの大学三年生)に、トイレに行くよう勧められたのも、現実にあったことだ。ただし、トイレに便器がないのは、5年前に行ったオックスフォードのトイレから来ているようだ。
 また、マイクを受け取ったのは、前日(土)の明治でのアメリカ人現象学的心理学者二人を交えてのワークショップで、聞き役に徹する予定だったのに最後に司会者に話を振られてマイクを渡されたことから来ているようだ。
 つまり、約1週間前と前日の出来事が、ミックスされている。
 これは、ニールセンの、夢に出てくる記憶のピークは一週前と前日の二回ある、という研究結果を、まさしく裏書するものではないか。
 ニールセンの研究については、『人はなぜ夢を見るのか』(化学同人)の、第7章に書いておいた。引用すると、「ニールセンは、この現象を、記憶のタイムラグ効果と名づけ、記憶がまず海馬で処理されたあと、新皮質に送られ再処理を受けるという、記憶の二重処理過程に結びつけている。最初のピークは海馬での記憶の処理を、七日後のピークは新皮質での再処理を、それぞれ反映しているというわけである。」(p.148)
+++【お願いェブサイトにも著作権があります。引用の際はこのウェブの著者名:渡辺恒夫を明記の上、このURL名も必ず併記して下さい。+++

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

電子ジャーナル:こころの科学とエピステモロジー

ブログの主の最新刊

最近の記事

無料ブログはココログ
2018年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

人文死生学研究会