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2016年7月17日 (日)

夢の現象学(102):『夢の現象学・入門』が出版されたの巻

■『夢の現象学・入門』(渡辺恒夫著、講談社選書メチエ)が出版された。

 ほぼ同時に、翻訳書『現象学的心理学への招待』(田中彰吾・渡辺恒夫・植田嘉好子/訳、新曜社)も出版となったが、なぜかアマゾンに画像が出ない。
 それにしても、翻訳の方は3年越しの作業だったのに、選書メチエの方は今年2月になってから稿を起こして早いペースで進行し、出版が同時期になってしまった。翻訳は大変である。
■『夢の現象学・入門』の表紙画像・目次と「おすすめコメント」が、ネットで見つかったので、下記に転載しておく。特に、最後の章の「夏目漱石『夢十夜』の現象学的分析・覚書」はお勧めである。

[目次]

第1部 入門・初級篇(夢世界の基本的体験構造
誰でも分かる現象学(1)―志向性から見えてくる夢世界の原理
タイム・トラベルとしての夢、互いにつながり合った夢
別の時空に誰かとして生きている夢、入れ子構造の夢
自分が二人いる夢)
第2部 中級篇(誰でも分かる現象学(2)―フッサール現象学の基本方法
ゲーテの夢、大学生の夢、マッハの自画像―夢の第三者視点の謎
女子学生がカツオになり次に父親になる―他者変身の夢の謎)
第3部 応用篇(誰でも分かる現象学(3)―現象学と「他者」の問題
なぜ夢では他の誰かに変身できるのか―現象学的解明
夏目漱石『夢十夜』の現象学的分析・覚書)

9784062586313_600in01_2[おすすめコメント]

なぜ夢の中では架空の他者になれるのか、あるいは実在の他者になれるのか。なぜ夢の中では未来も過去もないのか。夢という体験世界の構造原理はどのようなものなのか。夢は古代以来、未来予示あるいは想い人からのメッセージとされ、近代ではフロイトによって充たされない願望の幻覚的充足と解釈されたりした。また、脳科学や進化心理学によって夢研究は大きく進展しているように見える。しかし、そのような「解明」は私たち自身の夢実感に納得のいく説明を与えるものだろうか。本書では、著者自身の夢日記や学生からの夢報告を材料として、夢という「世界」がどのような原理によって構成されそれをどのように体験しているのかを、現象学の方法によって、実際に解読していく。現象学的方法は、現実が「世界」なら夢も「世界」であるという、これまで気づかれなかった認識を鮮やかに与えてくれるものである。

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