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2014年3月22日 (土)

フッサール心理学(22):最近世を去ったアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで』は、世界の迷宮性を体験させてくれる名作だの巻

■2014年3月6日。昨日、アラン・レネ監督死去のニュースを見た。

 高校の頃、当時、新宿文化シアターで、アラン・レネ監督の『夜と霧』『二十四時間の情事(註、原題の「ヒロシマ、わが恋人」は魅力的なのに、なんてひどい邦訳題!』、『去年マリエンバートで』を、立て続けに見たことがある。
 特に『マリエンバートは、私が見た範囲では映画史上の最高傑作であることは疑えない。ストーリーらしいストーリーもない。ルードヴィッヒ三世(だったかな?)が建てたマリエンバート城の迷宮のような内部を、ナレーションに合せてカメラがゆっくりと移動してゆくだけなのだが。そのナレーションが、「迷路の奥の扉の奥には秘密の部屋が待ち、壁の扉からまた別の迷路が始まり、さらに秘密の部屋に続き‥‥」といった調子だった。ヌーボーロマンの旗手、アラン・ロブグリエが脚本を担当していた。
 私は完全に魅せられて、陶酔状態になってしまった。映画館を出ても、ビルの壁に秘密の扉が隠されて迷路につづき、地下鉄の入り口の中にも迷路が続き別の秘密の扉が開、というように感じられた。陶酔は4,5日は続き、そのあいだ世界が迷宮と感じられた。
  ちょうど半世紀の後の今日、世界の迷宮性はいよいよ増してきていると感じられる。遍在転生観を、形而上学的にではなく語る言葉を見出せない限り、私は迷宮のなかで死を迎える運命にあるのだから。
 <この項、未完>
+++【お願いェブサイトにも著作権があります。引用の際はこのウェブの著者名:渡辺恒夫を明記の上、このURL名も必ず併記して下さい。+++

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