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2010年5月15日 (土)

夢の現象学(25):超巨大ヘビの夢を脅威のシミュレーション機構の発動として解釈するの巻

■大蛇の出てくる夢を脅威的状況の模擬実験説(threat simulation theory)で考察するの巻

 5月15日。最近、夢記録が途絶えている。数日前、大蛇の出てくる夢を見た。キーワードとして「ヘビ」を憶えて置いたが、結局、断片しか思い出せなくなった。憶えている最後の場面では、知っている家に居た。祖師谷の(両親の)家かもしれない。家の中に大蛇が侵入してきたのだった。何部屋にもわたって騒動があった気がするが、はっきり思い出せない。憶えている最後の光景は、ドアの隙間から覗いた、薄暗い部屋の中にぬっと鎌首をもたげた大蛇の正顔だった。首の太さが人間の頭囲の2倍はあるところから推定して、全長数十メートルになるかな、などと考えていたような。浮き彫りめいた模様が、表皮一面についているのが印象的だった。Photo_2

 なぜこんな非現実的な超大蛇が出てきたのだろうか。「ハリーポッターの秘密の部屋」の映画に出て来た出来の悪い張りぼてサーパンととは、全く似ていないところからして、単なる最近の記憶の再現とは考えられない。むしろ、これこそ、進化的適応環境を反映した、脅威のシミュレーションではないかと思えてくる。調査によると(Van de Castle, 1996)、大人に比べると子供の夢には、動物が出てくる割合が高く、それも、身近なペットよりも、猛獣やヘビなどの野生の動物が出てくる割合が高いという。といっても、野生動物の直接的知覚的記憶が継承された「遺伝的記憶」と解釈するよりは、脅威のシミュレーション機構を作動させるのに適した刺激が、いろんなメディアを通して目に焼きついた猛獣やヘビだった、と解すべきだろう。

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