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2009年12月 5日 (土)

夢の現象学(18):夢は明日へのシミュレーションというより「昨日はこうすればよかったのに」というリプレイではないかの巻

20091129日。

■寒くなると滞りがちな久しぶりの夢日記の巻

 なぜか国語の授業らしきことをしていたが、生徒は東邦大生命圏環境科学科の学生だった。稲垣足穂と萩原朔太郎について、来週発表せよという課題を出していた。クラスは5人しか居なかった。2人は女子、3人は男子で、目下、実験実習をやっている3年生らしかったが、誰とははっきり思い出せない。

 「稲垣足穂を誰か‥‥」と割り当てようとして、paiderasteiaが出てくるから男子はまずいと考え、女子3人に割り振った(『一千一秒物語』なら無難だから男子でもよかったかな、などと考えながら‥‥)。

 残りの男子3人には、萩原朔太郎を割り当てた。

 こんな夢だった。

■半睡半醒状態での非合理思考の巻

 目覚めて、「夢はシミュレーション説」の例解みたいな夢だ、と思った。全くのところ、翌日の予行演習ではないか。ただし、レヴォンスオの言うthreat simulationとまでは行かないが‥‥等などと。

 起き上がってから、そもそも国語の授業などやっていないので、シミュレーションにも予行演習にもならないと気づいた。よくある、半睡半醒状態での、非合理思考だ。

■夢は明日へのシミュレーションというより「昨日はこうすればよかったのに」というリプレイではないかの巻

 むしろこの夢は、被験者をクラスの誰に割り当てるかという、最近の実験実習科目での問題と、稲垣足穂を事例としてプレゼンした一週間前のトランスパーソナル心理学/精神医学会と、さらに萩原朔太郎が出てくるもう一つの別系列の出来事との、3つのテーマ系列の混交ではないか。

 つまり、最近のいろんな関心事が、ごたまぜになったリプレイだ。夢は、明日へ備えるシミュレーションというより、「昨日はこうすればよかったのに‥‥」「おとといはああすればよかったのだ!」という、複数の事象系列の入り混じった、反省と悔恨に満ちたリプレイだ。ただし、以前の記事でも書いたことだが、夢には反事実的条件法がないから、リプレイを現実として体験して今しまう。

 こんな、「過去リプレイ」にも、レヴォンスオ(2000)流の進化生物学的アプローチを当てはめるならば、threat simulationと同様、survival valueがあって進化した、ということになるのだろう。

 夢は、threat simulation and threat replay mechanismの発動ではないだろうか

(午後1時ごろ。稲毛海岸へ向かう京葉線の電車にて。)

20091130

 月曜日。かねて電話で予告を受けていたが、明治学院高校の1年生4人の来訪を受ける。情報科学の調べ学習ということでの取材だそうだ。年に1~2回の割合で、綜合科目での取材で中学生が来るが、高校の調べ学習というのは初耳だった。

 中高生を相手に夢の話をするのは自分の考えを整理するのに役に立つし、過密スケジュールを縫ってでもなるべくこの種の取材は受けることにしている。が、いつもチョッピリ残念に感じるのは、この子たちが大学生になるころには、私は大学にはいないということだ。

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